父の葬式が終わった数日後、集まった家族で「もし自分が死んで、散骨してもらうならどこに撒いて欲しい？」と言う話題になりました。話の発端は冗談好きの兄が「もし俺が死んだら、温泉が好きだから熱海の温泉にでも撒いてくれ！」と、自分勝手な事をいい始めたのがきっかけです。もちろん家族は「温泉になんて撒いたら迷惑で逮捕されるよ！」と反対しましたが、その後一人ひとりが自分はこんな所に撒いて欲しいと言う希望を言う事になりました。
もちろん散骨だからと言ってどこに撒いてもかまわない、と言う事はありえない事は分っているのですが、それぞれ住まい探し感覚で、自分の散骨場所を探し始めました。
「近くの公園が大好きだから近くの公園の木の下に！」とか、「太平洋の真ん中で撒いて欲しい！」とか、「昔行ったアフリカの砂漠に撒いて欲しい！砂漠なら散骨してもすぐに分らなくなるし、大地に溶けこめる！」などと、旅行気分になって盛り上がってしまいました。死んだ後の自分はいったいどこに行ってしまうのか？旅行のように天国へ行けたらいいですね。